ボチボチでんがな
「社長儲かってるね!」
nettoを起業して6年目、
メンバーも増えてきてnetto(ねっと)のマグネットを貼った車を見かけることが多くなってきたからだろう、
起業家として成功しているという目で見られることが多くなってきた。
「ボチボチでんがな」と返すこともなく、ただ笑ってやり過ごすのだが、
netto(ねっと)はそれぞれが個人事業として独立して事業所を構えているので
わたしは社長ではないし、
ハッキリ言って儲かってもない
ボチボチでもないのだ
nettoは商店街の個人商店
介護保険はほとんどの人が9割引の料金で利用できる制度だ、
片や9割引のバーゲンセール、
片やnetto(ねっと)は割引なしのガチンコサービス、
いくら保険外自費サービスと言っても、どうしても介護保険の価格に価格設定を引っ張られるのは避けられない
さながらイオンモールからほど近い商店街で細々と営業を続ける個人商店だ
イオンは便利だし、なんでも揃うし、安い、
だけれども個人商店にはイオンには無い魅力がある、
と信じている。
なぜ個人事業にこだわるのか?
netto(ねっと)のメンバーは社員ではなく、個人事業主としてそれぞれ独立している
会費は発生しているが、法人(一般社団法人福祉輸送生活支援協会)への支払いとなり、
法人はnetto(ねっと)の事業を支援、普及するための活動で手いっぱいといったところで、
設立以来、2年連続の赤字決算だった
個人事業のフランチャイズのような今のnetto(ねっと)の形ではなく、店舗を拡げていくという選択肢もあった、
その方が拡大が早く、
意思伝達もスムーズでスピード感があっただろうと思われる。
でもそうしなかったのには理由がある、
誰かを雇用するとどこかのタイミングでマニュアル化させなければならなくなるからだ、
決められたサービス、マニュアル化された仕事ぶり、
それでは支えられない課題があり、助けられない人たちがいると起業以来感じていた、
一言で在宅生活と言っても膨大な要素が絡み合って成り立っている、
マニュアル化し切れないと感じていたし、
またそうやって臨機応変に課題解決に奔走した結果として得られる達成感も大きい、
達成感や やりがい無しには続けられない仕事であるのは間違いない。
また、そうやって個人がベストな選択を臨機応変に責任をもって対応していくこと
それこそがイオンを前にして個人商店が対抗できる唯一の手段であると確信している
そして年間9兆円と試算されているビジネスケアラーが増えることによる経済損失
”家族の代わり”を誰かが担わなければこの損失は避けられないだろう
家族の仕事はマニュアルではカバーし切れないというのが、6年間netto(ねっと)を続けてて感じている
今のところの結論だ。
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